「君のコーヒーが懐かしいよ」
「あとでおかわりは私が入れます。入れ方は母直伝です」
「いや、君の僕への愛をいれてもらわないとね。お母様じゃダメだよ」
「「は?」」
父と母は呆れている。専務はにこにこしている。こういう人なのは変わらない。
「実は話があって君を呼んでもらった。もちろん、仕事のことだよ」
父と専務は私に色々と教えてくれた。そして崇さんへの伝言を託されて帰ってきたのである。
* * * *
私達は着替えて食事をした後、彼の書斎で話をした。
「父の研究所はいいとして、そのほかのエレクトロニクス関係のところは全部を傘下に入れるのは難しいです……専務もおっしゃっていました」
「菜々。仕事のことはいくら秘書でも口を挟むのはやめてくれ」



