財閥御曹司は左遷された彼女を秘めた愛で取り戻す


「責任という意味では私達は痛み分けだな。ある面、辰巳や新藤にも責任がある。斉藤に関しては完全に指導監督不足。秘書課は守秘義務のせいもあるが、上司部下がお互い距離をおいている。それが裏目に出たな」

 辰巳さんは総帥に頷いた。

「はい、そのことは新藤さんとも話していました。私達にも責任があります。このことはいい教訓にしないといけません。香月、だからあまり自分を責めるなよ」

「辰巳さん……」

「さてと。事件のことはここまでだ。もう、考えなくていいから安心しなさい。そして今後のことだが、君に崇の秘書は続けてもらおう。実はね、辰巳を正式に私の専属秘書とする予定だ。来月いっぱいで新藤はここを非常勤になる」

「そうなんですか……」

「それに、崇は香月君以外の秘書は絶対おかないと言い張ってる。しっかり管理してやってくれ」

「よかったな、香月。これからも崇さんを頼むぞ。俺と二人三脚だ」