彼は私の両肩に手を置いて、自分の方を向けた。
「香月。ずっと好きだった。付き合ってくれないか。もちろん結婚前提だ」
「崇さん。至らない秘書の私を叱ることもせず、優しくしてくださり、この間も庇って下さった。最近あなたを目で追いかけている私に気がついていないんですか?」
「それはもう気がついてるさ。この間だって俺もお前を目で追いかけてたら、目が合ったよな」
「私、目をそらしてごまかしたんですけど、バレバレでしたか?」
「香月があのときどんな顔だったか見せてやりたいよ。真っ赤になって可愛かった」
「私で本当に大丈夫?私も崇さんが……好きです」
「菜々……」
そう言うと、彼は覆い被さってあの日のようにキスをした。お互いの気持ちが通じ合ったキス。甘くてとろけてしまいそうだった。



