財閥御曹司は左遷された彼女を秘めた愛で取り戻す


「あっはは……香月さん、気さくで話しやすくていい人だなあ。崇が狙ってた女性秘書って君だろ?とうとうそうか……捕まっちゃったんですね?」

 いやだ、清家さんも言ってたけど私のことご友人には話していたのね……。恥ずかしい……。

「……はあ、まあ……そうです」

「あいつ、心を許した奴以外には基本ポーカーフェイスだろ。それが、今日は後から見ていても笑っていたから驚いたよ」

「そうですか?」

「これからもどうぞよろしく。香月さんがうちのホテルに泊まるなら、連絡してくれたら部屋は融通しますよ」

「ありがとうございます。いつも出張がツインスターホテルだったのはそういうことだったんですね」

「うちは、清家と榊原両財閥の跡取りが俺の親友なんで、いろいろ大変助かっているんですよ。わかるでしょ?」

 ウインクしてみせる。なんて魅力的な人。この人の後ろに女性が並んでいる理由がすぐにわかった。あの二人とはまた違う柔らかさがある。