「はい、あの……」
「僕は中田鷹也。ツインスターホテルの経営者で、崇の親友のひとりです。崇がエスコートしてきた女性ですよね?ご挨拶したかったんですけど、主催者並みに列をなしていて驚きました。崇は連れて行かれたんで、今がチャンスだと思ってあなたへご挨拶にきました」
私はびっくりして、料理を載せたお皿を横に置いた。
「あ、初めまして。私は榊原崇さんの秘書をしております、香月菜々と申します。鷹也さんというご友人のお名前は崇さんの口からよく伺っておりました。お目にかかれて嬉しいです」
「そうなんだ。その割にはあんまりうちに顔を見せないけど……数ヶ月前に急に神奈川のウチのホテルに数日泊まりたいと言われたくらいで最近はあまり連絡ないんだよね。でも、あいつが女性を秘書にしたなんて驚いた。確か女性秘書はつけられないと聞いていたような……」
「そうです。私は実験的に初めての女性秘書となっておりまして、あと二ヶ月後に審判が下ります。今後も続けられるか、総帥がお許し下さるかどうかも決まる予定でして……」



