玖生さんはビクッとして彼女の方を向くとその白い両手を握った。
「由花。僕にとって君以上の美人はいない。何、勘違いしてんだ?」
崇さんと私は吹き出した。由花さんは小首をかしげてこちらをチラッと見て笑っている。玖生さんは彼女の手のひらの上なんだとわかった。
「玖生。うちも来年には清家を追いかけて継承するだろう。今後も公私共によろしく頼むな」
「もちろんだ。香月さんどうぞ楽しんでお帰り下さい。それと、こいつは不器用ですがいい奴です。どうぞよろしく」
「はい。清家さんもどうぞお幸せに。今後ともよろしくお願い致します」
たくさんの有名な企業のトップや金融関係者、財界関係者が来ていた。俳優さん、モデルさんなど芸能関係者、音楽家、美術関係者もいる。さすが清家財閥。
とはいえ、榊原財閥も負けているわけではない。招待客の多くを見たことがあるのは、うちのパーティーでも来ていたので見かけたことがあるからなのだ。



