財閥御曹司は左遷された彼女を秘めた愛で取り戻す


 ペンダントトップに大きなダイアモンドが輝くネックレス……イヤリングと揃いだ。一体どれだけの値段のものだろう。怖くなった。

「これは君へのプレゼント。これに合わせて全部コーディネートしたんだ。どう?俺のセンスもなかなかだろ?」

 震える声で答えた。

「どうしてここまで……」

()()は今日から俺の特別になる」

 名前呼びに驚いた私の手を持ち上げてうやうやしく礼をする。彼の左腕に右手を巻き付けられた。

 大きな船が港に泊まっていた。そして、着飾った男女が列をなして並んでいる。

 皆、例の招待状を手にしている。彼はポケットからそれを取り出すと、受付に見せた。

「榊原様。お待ち致しておりました」