「清家の船上パーティーだよ」
「申し訳ありませんが私は行きません。こんな騒ぎを起こしてあちらにご迷惑をおかけしました。恥ずかしくて、とてもじゃないけど行かれません」
私は彼の胸を押してハッキリと言った。こんな迷惑をかけるような秘書がいると知られたら彼が可哀想だ。行かないのが正解だ。
「行ってもらわないと困る。言っただろ、あちらに招待されている人の顔を覚えて欲しいってね。今日のことを知っているのは玖生とその秘書だけ。心配無用だ」
「でも、私には秘書をやる資格はありません。きっと今回のことで総帥も私を見限られます。どうか支社へ戻して下さい」
彼は私のことを引っ張って胸の中へ再びしまった。彼の香りに包まれて、私は困惑した。
「何を言われようとも絶対にお前は側から離さない。秘書をやめても関係ないぞ」
私は最後の言葉に驚いた。



