「本当に申し訳ございませんでした。私の甘さと不注意が原因です。清家財閥にまでこんな恥ずかしいことを知られてしまって、崇さんの顔に泥を塗りました。秘書をやめさせて下さい。私も責任をとります」
すると腕を引かれた。気づくと彼の香りが私を包んだ。
「何があろうとも君を守る。黒沢のことを放置していた父の判断ミスもある。あと、玖生に何を知られようが今更痛くもかゆくもない。あちらは絶対に情報を漏らさない。それにおそらく感謝されるぞ。黒沢の父親の銀行にも招待状を送っていたから、事実を知ってあちらも色々考えるだろう」
「でも私は……」
「絶対離さない。やっと君を俺の秘書にしたんだ。仕事で会社に来ることも君のお陰で楽しくなった。最近よく褒められる。御曹司は優しくなったと言われてね。俺の株は財閥内で爆上がり中だ。徐々に考えている方へ向かっている。ああ、明後日が楽しみだ」
「明後日って、何です?」



