財閥御曹司は左遷された彼女を秘めた愛で取り戻す


「辰巳」

「わかりました」

 辰巳さんは出ていった。

「君が話さないなら斉藤に確認する。まあ、君とのことは色々知っている」

 私は意味深な崇さんの話を聞いて、寒気がした。伸吾は一体何をしていたの?もしかしてずっと前から何か……。

「ええ、そのことは彼から聞いたの。彼女は何も知らなかったようだけどね。最初っから……」

 すると崇さんが急に彼女の話を遮った。どうして?私のことを言っている。続きが聞きたかった。

「もういい。わかった。後は彼と一緒に詳しく聞かせてもらおう」

 すると辰巳さんが戻ってきた。

「斉藤は外出中です。戻り次第こちらに来るよう伝えてきました。夕方になります」