どうして羊のキーホルダーを持っていることを知っているんだろう?真紀?ううん、専務の秘書をしていたときも専務室に真紀は入ったことないはずだ。だとすると、誰が教えたのか……。黙っていられなかった。
「どうして知ってたんです、キーホルダーのこと……あなたに見せたこともありませんでしたよね」
私は声を上げてしまった。ついたての横で立ち上がって覗いていた私は三人の前に出た。辰巳さんと黒沢さんは目を剥いて驚いた。
「香月」
彼は私の側に来ると、背中をそっと押して私の横に立った。私は彼を見上げた。
「……ごめんなさい、だって……」
「ああ、わかった……」
そう言って、私を自分の横に座らせた。黒沢さんは私を憎々しげに見ている。辰巳さんが言う。
「黒沢さん、一体どういうことだ?」



