崇さんの部屋へ戻ったら急に壁に追いやられた。
整った顔がこちらを睨んでる。怖い。だから笑って欲しいのに。
「……余計なこととは?」
「プライベートは別だとか何とか言ってただろ」
何を言っているのだろう。崇さんのことではない。私のプライベートは別だ。キチンと言わないといけない。
「あの……別ですよね?私は女ですが、タダの秘書です。そういう関係ではないと言ったじゃないですか」
崇さんは両腕をバンと壁に付けた。びっくりした。彼は下を向いたままだ。
「……まあ、いい。とにかく半年間で全部なんとかする。覚悟しろよ」
「あの、最初に約束しました。優しくして下さい。そういう怖い目で見ないでください」
すると身体を近づけて私の顔を両腕で囲った。顔を近づけてきた。私は顔を背けた。
「……な、なんですか」
「だから、優しくしようと思ってさ。こっち見ろよ」



