財閥御曹司は左遷された彼女を秘めた愛で取り戻す


「香月のことは何があろうと全て俺の責任だ。俺が守るつもりだから、父さんはそのつもりでいてほしい」

「そうか……本気なんだな」

「ああ」

「わかった。しばらくは様子を見よう。縁談だが、お前の母がさらに違う人を週末探していたようだ。彼女にも話しておいた方がいいかもしれないぞ」

「わかった。そうするよ」

「香月さん。崇のことよろしく頼む。それはつまり榊原財閥を頼むということを意味する。せっかくの女性秘書だ。こいつの身体のことも気をつけてやってくれ。それと、崇とは適切な距離感でいるように……」

 だから、そういう関係にはならないから違うって言ってるのに。

「はい、プライベートは別ですのでご心配には及びません。ご安心下さい。仕事は出来るだけ頑張ります」

 じろりと崇さんが私を睨む。何なのよ。辰巳さんは口を押さえて笑っている。それをまた総帥が見て睨んでる。

 崇さんが急に立ち上がり、私の腕を引っ張って部屋を出た。

「お前は一体何を余計なこと言ってるんだよ」