今宵、甘い影に誘われて



これ以上は耐えられなくて、両手で顔を覆う。

そもそもこんな綺麗な顔に見つめられ続けるってある意味、拷問かもしれない。

だって、ずっと心臓の音がうるさいんだもん。


「隠しちゃダメでしょ。悪い子」


そう言いながら御影さんがわたしの両手を退かそうとしてくる。



「あ、ダメです……!」


「なんで?」


「な、なんでって……恥ずかしいからです」


「そんなことしたら意地悪しちゃうけど、いいの?」


「え?」



驚いている間に首筋にキスの嵐が降ってくる。



「や、力……入らな、い……」



身体が甘く痺れて、じわりと熱を持っていく。

こんな感覚、初めてで怖いのに身体はもっと、と求めている。

こんなのおかしいのに。


そっと手を退けると、それに気づいた御影さんがこちらに視線を向けた。



「あーあ、そんなとろけた顔して。どうしてほしいの?」



余裕そうな笑みを浮かべて首をコテンと傾ける。