それから数十分が経ち、わたしは御影さんの部屋の前に立っていた。
約束通り、部屋に来たはいいけど入るのには結構勇気がいる。
うぅ……聞きたいこともあるから早く入らなきゃダメなのに。
よし、頑張れ。わたし!
―――コンコンコンッ。
わたしは覚悟を決めるように小さく息を吸い込み、扉を叩いてノックをした。
「どうぞー」
すると、中からやる気のなさそうな声が聞こえてきてわたしはドアを開けた。
「あ、あの……」
「やっと来た」
御影さんはいつも見るスーツ姿とは違い、黒色の部屋着を着ていている。
ただの部屋着なのにそれすら様になっているからズルい。
彼はベッドに腰かけ、足を組んでじっとわたしを見ている。
「遅くなってすみません……!お仕事お疲れ様です」
「ん、ありがと」
「……はい!」
二人の間に気まずい沈黙が流れる。
「いつまでそうしてるつもり?」



