ましては、相手は御影家だ。
きっとわたしの他にもっと相応しい人がいたはず。
きちんと挨拶したほうがいいに決まってる。
御影さんが帰ってきたら一回聞いてみよう。
―――ピコン
電子音が鳴って、ポケットからスマホを取り出す。
【御影様から事情を聞きました。
優生ちゃん、今まで本当にお疲れ様!
これからは自分の人生を生きて、ちゃんと幸せにしてもらうのよ。
またいつでも来ていいからね】
そんなメッセージがママから来ていた。
これは一体どういうことだろう。
今日はたまたまシフトが休みなだけのはずなのにこんなお別れみたいな文章が送られてくるなんて。
御影さんから事情を聞いたってことは、御影さんがママに何か言ったのかな。
とりあえず、これも御影さんが帰ってきたら聞いてみよう。
◇◆◇
時刻は23時を過ぎた頃。
御影さんはついさっき帰ってきたらしく、すぐにシャワーを済まして自室に入ってしまった。



