「まあ、それでいいよ。そのうちお前も御影さんだけどな」
タイミング良く、エレベーターが止まった。
そのまま、部屋へと歩き出した御影さんについて行ったわたしは結局御影さんの下の名前を教えられることはなかった。
「うわあ、綺麗……!」
案内された部屋に入ると、そこにはとてつもない光景が広がっていた。
ピカピカの大理石の床にほんのりと部屋を照らすオシャレな暖色系の照明、見るからにふかふかしていそうなソファ。
「そんなに驚くこと?」
「当たり前です!こんな部屋……」
家賃って一体いくらなんだろう。
考えただけでゾッとしちゃうよ。
「あー、ここは俺が買い取ってあるから家賃とかないよ」
「えぇ!?」
買い取ってあるというのも驚きだけど、さっきからなんでわたしの思っていることが筒抜けなんだろう。
え、わたし勝手に口から全部こぼれ落ちてる?
「ちなみに全部顔に出てるから。お前わかりやすすぎ」



