【琉世side】
吸い込んだ煙をふぅ、と吐き出しながら隣で眠っている彼女へと視線を向けた。
寝顔までも可愛いと思ってしまうなんて柴田に言ったらきっと惚気るなと怒られるだろうな。
でもそれが優成だったなら俺と同じように『可愛いだろ!』と誰よりも嬉しそうに笑いながら写真まで見せてきそうだ。
正直、優生がいなくなったときは焦りすぎて初めて柴田に怒られた。
だって、せっかく血眼になって探してやっと見つけた優生がまたいなくなってしまうなんて俺の中では考えたこともなかったから。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…