「んん……御影さん?」
たっぷりと可愛がられた後、いつの間にか眠ってしまっていたのかゆっくりと瞼を持ち上げた。
すると、不健康な香ばしい匂いが鼻を掠めた。
なにこの匂い……。
むくり、と身体を起こして気が付いた。
脱ぎ捨てたはずの服がきちんと着せられていたことに。
意識を手放した後に御影さんが着せてくれたんだろうな。
その優しさに自然と頬が緩んでいく。
「……起きたか?」
ソファから立ち上がった御影さんがこちらに視線を向けた。
その薄い唇にはタバコが加えられていて、いつも吸っているのか慣れた仕草で煙を吸い込み、指で挟んだタバコをそっと唇から離した。
ふぅと吐き出された煙がゆらり、と漂って静かに空気に溶け込んで消える。
御影さんってタバコ吸う人だったんだ。
今まで一回も吸ってるところを見たことがなかったから吸わないのかと思ってた。



