「お前は俺のもんだってわからせてやんないと」
もう十分、わたしは御影さんの虜なのに。
御影さん以外なんて考えられないのに。
「これ、やだ……」
わたしは縛り付けられている両腕を必死に動かす。
「なんで」
「だって……御影さんをぎゅってできないから……っ」
これがあったら御影さんを抱きしめられない。
ただでさえ、遠いのにもっと遠くに感じてしまう。
わたしの言葉を聞いた御影さんはきょとん、としたような表情を浮かべた後、短く息を吐いて困ったように自分の髪をかき上げた。
どうしたんだろう?
「お前って俺を煽る天才なわけ?」
欲に燃えた余裕のない瞳と視線が絡み合う。
「え?」
拘束が解かれて自由になり、御影さんに抱き着いた。
密着しているからきっとわたしのうるさい鼓動の音も全部バレている。
「煽ったのはそっちなんだから責任取れよ」
その言葉が耳に届いた瞬間、甘い刺激が全身を駆け巡った。



