今宵、甘い影に誘われて



ジタバタと暴れてみても御影さんは下ろしてはくれなかった。


そして、連れてこられたのは御影さんの部屋。

部屋に入ってすぐにベッドに下ろされ、ギシッとスプリングの音が鳴る。

きっと怒っているはずなのに乱暴にはせず、ゆっくりと丁寧に下ろしてくれたところに彼の優しさを感じた。

こうして面と向かって話をするのはあのパーティーの日以来で緊張で心臓が口から飛び出しそう。


「俺がいない間になに他の男たぶらかしてんの」


苛立ちが隠せていない御影さんの眉間に皺が寄る。

そしてなぜか両手を頭の上へと移動させられた。



「いや……そんなつもりじゃ……!」


「俺以外のやつと一緒にいたくせに?」



そう言いながら酷く温度のない瞳がわたしを見下ろしている。


ひぃ……!
返信の内容までしっかり見られてた……。


【俺が朝見さんと一緒にいたかっただけだから気にしないで!】


確か真田くんからはそう返ってきていたはず。