それから真田くんは職員室までノートを持っていくのを手伝ってくれた。
職員室に行くまでも気まずくならないように色々と話しかけてくれて、確かに優しくて紳士的なのは噂通りだな、なんてわたしは呑気に考えていた。
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よし、今日はオムライスにしよう。
そう思い、家に帰ってきて手を洗うとさっそく冷蔵庫を開けて食材を取り出す。
御影さんと一緒に食卓を囲んだことは、まだない。
忙しい御影さんとわたしとではどうしても時間が合わないからいつも先に食べててと言われてしまう。
「でも、今日こそ!」
と、一人キッチンで拳を握って意気込む。
なぜなら、今日はいつもより少し早く帰れそうだと柴田さんから情報を仕入れたのだ。
ちなみにあのお弁当を食べてくれた日からたまに御影さんの分のお弁当も作っている。
美味しかったの一言しかくれないけど、その一言がどれだけ嬉しいことかきっと彼は知らない。



