「そんなわけないじゃない!優生は可愛いんだから!元気だしな!」
ポンポン、とつぼみちゃんに肩を叩かれた。
うぅ、励ましてくれる友達がいることに感謝だよ。
「ありがとう、つぼみちゃん~~大好き」
「それは御影様に言わないと」
なんて言いながらも嬉しそうに頬を緩めてくれる親友がわたしは本当に大好き。
でも、御影さんには口が裂けても“大好き”なんて言えないよ。
「あ!そうだ!今日、回収したノートを職員室に持っていかなきゃいけなかったんだ!」
「そういえば、優生って教科係、社会だっけ。毎回優生が行ってない?ちゃんともう一人の子にも行かせないと……」
「いいのいいの!わたしが行けば丸く収まるんだから!てことで、ちょっくら行って参る!」
つぼみちゃんに敬礼をしてから小走りで教卓の上に集められたノートを持った。
いつも思うけど、ノートって紙だけど何冊もってなったら結構重いし、職員室まで遠いんだよね。



