「寒っ……」 お店の外にでると、冷たい風が吹き付けてきた。 季節はすっかり冬。 息をはくと真っ白だった。 私は凍える体をコートの中に縮めて家を目指した。 マフラーの中に顔をうずめる。 視界は悪くなるけど、こっちのほうが断然あたたかい。 するとふと、悪い視界の中に人影がうつった。 こげ茶色のコートをきたその人は、 じっとこちらを見つめていた。 私の足が止まる。 その人影はゆっくりと、私のほうに近づいてきた。