私はぱっと目をそらした。 また心臓がはやく動き出す。 でもいつもとは少し違う。 いつもは『ドキドキ』なのに 今は『ドクンドクン』だった。 そして 先輩が口を開いた。 「なんだお前かぁ。きっめぇなぁ!」 やっぱり。 私は―――――――――― 全然好かれてなんかいないんだ。 気がついたら 頬を伝うしずくがひとつ。