大好きな君が勇気をくれたんだ

そんな様子を教室の反対側から理玖が眺めている。

目が合うと微笑んできて私は目を逸らしてしまう。

理玖は名前も顔も明かさないままクリエイターとして所属していて、学校で私の編集をしているのが理玖だと知る人は誰もいない。

だから、理玖の周りはいつもと一緒。

「ねえ、芹那、動画の方って、編集も芹那がやってるの?」

「あ、えーっと」

私は理玖の方を見る。

彼は笑って友達と話していた。