「最近、私が歌った動画をネットに上げてるの。その動画を編集してくれてるのが理玖」

「いつも芹那さんにはお世話になっています」

そう言って頭を下げた理玖を見てお母さんは少し困った顔をした。

「とりあえず上がってちょうだい。話はそれからよ」

「お邪魔します」

ダイニングテーブルに私と理玖が並んで座って、私の正面にお母さんが座った。

「で、どういうことか説明して」

私は全てを話した。