大好きな君が勇気をくれたんだ




ことの顛末を話した理玖は嬉しそうな顔をしつつ、暗さも帯びている。

応接室を出て、歩きながら話し続ける。

「なんか、よくないことがあるの?」

「いや、そこまでのことじゃないんだけど、親に言わなきゃなんないのが辛いなと思ってさ」

「あー、こっちと一緒だね」

「俺、芹那の家、行こうか?話す日」

「え?私的には心強いけど、なんのために?」

「まあ、俺とやってることだし」