大好きな君が勇気をくれたんだ

「審査員にインパクトを残したかどうかはわかんないですけど、最終選考まで残りました」

「やっぱりそうだ…あ、俺、デジタル系のクリエイターの担当をしてる神田です。今パソコン持ってる?」

「持ってますけど…」

俺は展開が読めなくて言われるままにパソコンを取り出した。

「過去作品って今見れたりする?」

「全部はないですけど、一部なら」

「見せてもらってもいい?」

「大丈夫です。どうぞ」