大好きな君が勇気をくれたんだ

1人で待ち続けると思っていたから部屋のドアから現れた人影に過剰に反応してしまった。

彼はそのまま部屋に入ってきた。

「聞こえちゃったんだけど、あの最近話題の瀬理チャンネルの動画の編集してるのって君?」

「あ、はい!瀬理の編集担当の成宮理玖です!」

彼は俺をまじまじと見た。

「成宮理玖って、この前のコンテストで入賞こそしなかったものの、作品が審査員にすごいインパクトを与えたっていうあの?」