大好きな君が勇気をくれたんだ

「できないって、なれないって思ってたことが実現しかけてるんだよ、すごいんだよ。ほら、日程、空いてる日、送って」

捲し立てる理玖を前にだんだん普段の感じに戻ってきた。

冷静になると同時に少し不安が生まれる。

「ねえ、これほんとなんだよね」

「なに急に、ほんとだよ」

「じゃあ理玖はいつ空いてる?」

理玖は一瞬虚をつかれたような顔をした。

「あ、これ、俺も行ったほうがいいやつ?」