大好きな君が勇気をくれたんだ

気がついたら、作業をしていたはずの成宮くんがヘッドホンを外して私の方を見ていた。

「今の、何の歌?」

一曲終わってから成宮くんが聞いた。

「私が作ったの。3年くらいかけてやっと。でもまだ歌詞ないんだ」

「俺、これすごい好きかも。歌詞できたらさ、これも撮ろう」

「じゃあ頑張ってつくる」



「じゃあ、また明日、学校でね」

「じゃね、気をつけてね」

家に着いて、部屋にこもって早速歌詞作りに入った。