熱愛発覚中

「そんな顔をしないで欲しい」

そう言った牛島さんの顔は、どこか苦しそうだった。

どうして苦しそうな顔をしているのか、訳がわからなかった。

あなたこそ、そんな顔をしないで欲しい。

「どうしていいのかわからないんだよ」

「ーー何が…?」

唇からようやく出てきた言葉は、自分でも驚くくらいにかすれていた。

牛島さんにそう言われる意味がわからなかったし、鏡がないから自分でもどんな顔をしているのかわからない。

そのまま牛島さんの顔をじっと見つめていたら、彼の両手が私に向かって伸びてきた。

その様子を見つめていたら、彼の両手は私の髪に触れてきた。

まるで慈しむように優しく髪をなでてくるその手に、心臓がドキッ…と鳴ったのがわかった。

どうしてこんなことをしてきたのかはよくわからないけれど、彼のさせたいようにさせてあげることにした。