熱愛発覚中

「蓮司さん?」

店員の姿が見えなくなると、私は牛島さんに声をかけた。

「似合ってるな、俺が見立てた通りだ」

「ドレスを選んだのは店員さんですよ」

そう言い返した私だけど、牛島さんはすぐに言い返さなかった。

さっきまでの何クソと言わんばかりに言い返していたその姿はどこへ行ったんだ?

と言うか、
「イエベ春とか骨格ストレートとかどこで知ったの?」

私は聞いた。

職業柄で必要だと思って専門家に調べてもらって診断してもらったことはあったが、それを他人に言った覚えもなければ牛島さんにも教えた覚えはなかったはずだ。

「妻のことを何ひとつも知らないのは、夫として失格だと思ったからな」

「ーーッ…!?」

何じゃこいつ、何じゃこいつは…と心の中でツッコミを入れながら、私は牛島さんから目をそらした。

先ほどまでの険悪なムードから一転した私たちに、戻ってきた店員が困っていた。