熱愛発覚中

…何回着せれば気が済むんだよ、おい。

「…ちょっとハデ過ぎじゃないか?」

そう言った牛島さんに、
「そ、そうでしょうか?」

店員は困惑していた。

そりゃそうだわな、同じ店員として心の底から同情するわ…。

牛島さんに連れられるようにしてやってきたのは、老舗のドレス専門店だった。

かなり昔から営業しているらしく、この辺りに住んでいるセレブやハイスペックたちの御用達とのことである。

正直なことを言うとドレスの専門店なんて言うものがあることを知らなかったし、高級ブティック店で働き始めて長い方に入るとは言え、牛島さんに連れてこられるまで存在をずっと知らなかったままだろうな…なんて思ってしまった。

しかし…いつまで続くんだよ、おい。

少なくともここへきてから1時間くらいは経ったのではないかと思う。

牛島さんは店員にドレスを何着か持ってこさせては私に着せて…と、私は着せ替え人形かとツッコミを入れたくなった。