熱愛発覚中

「何だ、他に好きなヤツでもいるのか?

そのことに関しては容認するから心配ない。

どうせ形だけの結婚なうえに1年経ったらすぐに離婚する、別れたらすぐにそいつと再婚でも何でもすればいい」

牛島さんはそう言うと、コーヒーを口に含んだ。

プツリ…と、私の中で“何か”が切れたような気がした。

「ーー牛島さんにとって…」

「んっ?」

「結婚と言うものは、そんな考えなんですか?」

「どう言う意味だ?」

そう聞き返してきた彼に私はバンとテーブルのうえをたたいた。

その振動のせいでストレートティーが少しだけテーブルにこぼれた。

「愛とか恋とかじゃなくて、その場の勢いだけで乗り切ることができればいい…と言う考えなのかと聞いているんです」

私は彼の顔をジロリと見つめた。