熱愛発覚中

破られた契約書はテーブルのうえで紙切れになっていた。

私たちを隔てているものは、本当にこれでなくなったと思った。

それを見つめていたら、
「莉理」

牛島さんが私の名前を呼んだ。

「今さらで申し訳ないんだけど、受け取って欲しいものがあるんだ」

「何を?」

牛島さんは後ろから何かを取り出すと、私に見せてきた。

臙脂色の小さな小箱だった。

何だろうか?

小箱と牛島さんを交互に見つめていたら、
「俺たちの新しい繋がりだと思って受け取って欲しいんだ」

彼はそう言って小箱を開けた。

「えっ、これって…!?」

小箱の中身を見た私は驚いた。

そこに入っていたのは、シルバーリングだった。