熱愛発覚中

「私も申し訳ないとは思ったんですよ?

でも飯塚さんがしつこくてしつこくて…」

男の名前は“飯塚”か、女は言い方と表情から彼女のことを完全に舐めているな…と、蓮司はそんなことを思った。

「悪女だな…」

「彼女さん、かわいそう…」

周りはヒソヒソと声をひそめて話をしているつもりだろうが、本人たちの耳に入っていることは間違いないだろう。

「ーーそう言うことだから」

それまで何も言わなかった男が彼女に向かって言った。

「仕方ないですよね〜」

女はニヤニヤと笑いながら彼女や周りに見せつけるように、男と腕を組んだ。

彼女はそれまで持っていたカップをテーブルのうえに置いたので、蓮司は「おっ…」と小さく声をあげた。

(さあ、どうなる…?)

彼女の一挙一動に対して、自分が興奮していることに蓮司は気づいた。