熱愛発覚中

何となくコーヒーショップに足を踏み入れて、何となく目についたアイスコーヒーを頼むと、空いていた席に腰を下ろした。

「1年か…」

蓮司は呟くと、天井をあおいだ。

自分の隣に誰かがいて、その人が自分のそばにいてくれるとなったら、父親は安心することができるだろう。

そうなったら、妻の役を演じてくれる女性を探すのが適任だろう。

(問題はその適任を探すのが先なんだよな…)

期限は父親が亡くなる1年間だけ、それも特に何の感情を持つことなく過ごせる女性である。

(慰謝料は出すと言えば出すけれど、適任者が出てくるのかどうかだよな。

マッチングアプリでも使って適任者を探せばいいのだろうけれど、俺が財閥の人間だと知ったらいろいろと面倒なことになりそうな気がするし…)

どうしたものなのかと息を吐いたその時だった。