とりあえず、駅の近くにある喫茶店で雪が止むまで待っていようかなと思い移動し始めると、急に雪が当たらなくなって、同時にふわっと気配がした。
私の頭の上には紺色の傘。
横にはなんと、彼がいた。
「びっくりしたー」
「七瀬さん、久しぶり」
彼はすごく身長が伸びていた。どのくらいかというと、見上げないと彼と目が合わせられないくらい。昔は同じくらいだったのにな。
同じ傘の下にいて、こんなに近距離だからか、ドキドキしてきた。
でもそれを悟られないように、一生懸命に隠した。
「やっぱり向かいのホームにいたの、平野くんだったんだ」
「さっき俺たち一瞬、目が合ったよね?」
「合った?」
「うん、合ったよ」
良かった。
心臓の音は早いままだけど、普通に話せてる。
「平野くんはここの駅に用事あったの?」
「あ、うん。ばあちゃんの家に泊まってて、今から帰るところなんだ。七瀬さんは?」
「私は街の写真を撮りに来たんだけど。雪がすごいから、とりあえず近くの喫茶店で雪が止むの待とうかなって思って」
私の頭の上には紺色の傘。
横にはなんと、彼がいた。
「びっくりしたー」
「七瀬さん、久しぶり」
彼はすごく身長が伸びていた。どのくらいかというと、見上げないと彼と目が合わせられないくらい。昔は同じくらいだったのにな。
同じ傘の下にいて、こんなに近距離だからか、ドキドキしてきた。
でもそれを悟られないように、一生懸命に隠した。
「やっぱり向かいのホームにいたの、平野くんだったんだ」
「さっき俺たち一瞬、目が合ったよね?」
「合った?」
「うん、合ったよ」
良かった。
心臓の音は早いままだけど、普通に話せてる。
「平野くんはここの駅に用事あったの?」
「あ、うん。ばあちゃんの家に泊まってて、今から帰るところなんだ。七瀬さんは?」
「私は街の写真を撮りに来たんだけど。雪がすごいから、とりあえず近くの喫茶店で雪が止むの待とうかなって思って」