***
「ねえ、もう鼻歌歌わないの?」
ウソでしょ。
さっきあんなことがあったにもかかわらず、帰りもやっぱりあたしの横にピッタリ張り付いて離れない柊先輩。
「聞かれるってわかってて、歌ったりしません」
そっけなく返すと、ふいっと顔をそむける。
「この前の、すごく上手だったのに。もう一回聞きたかったなあ。……そうだ。どうせなら、もっとおもいっきり歌いたくない? いい場所知ってるんだけど」
「……」
柊先輩をチラッと見上げると、ニコニコしながらあたしのことを見下ろしていた。
「そんな顔をされても、知らない人についていったりしませんから」
軽くニラむと、そのままスタスタと歩いていく。
ほんとにもうっ。
なんでこんなにイケメンって自信満々なんだろ。
誰でも声をかけたらついてくると思ったら大間違いなんだからね。
「純粋に、君がちゃんと歌うのを聞いてみたかっただけなんだけど。……ダメ?」
思いもよらない真剣な声音に、思わず足を止めて振り返る。
「ねえ。君が僕を避けるのはなんで? 僕のことが、キライだから?」
「ねえ、もう鼻歌歌わないの?」
ウソでしょ。
さっきあんなことがあったにもかかわらず、帰りもやっぱりあたしの横にピッタリ張り付いて離れない柊先輩。
「聞かれるってわかってて、歌ったりしません」
そっけなく返すと、ふいっと顔をそむける。
「この前の、すごく上手だったのに。もう一回聞きたかったなあ。……そうだ。どうせなら、もっとおもいっきり歌いたくない? いい場所知ってるんだけど」
「……」
柊先輩をチラッと見上げると、ニコニコしながらあたしのことを見下ろしていた。
「そんな顔をされても、知らない人についていったりしませんから」
軽くニラむと、そのままスタスタと歩いていく。
ほんとにもうっ。
なんでこんなにイケメンって自信満々なんだろ。
誰でも声をかけたらついてくると思ったら大間違いなんだからね。
「純粋に、君がちゃんと歌うのを聞いてみたかっただけなんだけど。……ダメ?」
思いもよらない真剣な声音に、思わず足を止めて振り返る。
「ねえ。君が僕を避けるのはなんで? 僕のことが、キライだから?」



