アンバランスなあたしたち

 お姉ちゃんお気に入りのブランドが新作のお洋服を発表すれば、誰よりも早く手に入れてSNSで披露して。

 カバンから文房具まで、全部最新のトレンドを意識したものばかり。

 あたしは流行に全然興味がないから、お姉ちゃんが着なくなったお洋服や使わなくなった文房具をもらって使ってる。

 だって、まだまだ使えるのに、流行が変わったからって、クローゼットや引き出しの奥にしまわれて終わりだなんて、お洋服も文房具もかわいそうすぎるんだもん。


 お母さんは、いつだって「葵は」「葵が」って、お姉ちゃんのことばかり。

 ヘンにあたしにまで期待されるよりは、全然気が楽なんだけどね。

 それでも、寂しいって思うときだって……。


「じゃあさ、どうしてあんなに柊先輩と仲よさそうだったわけ?」

 真帆の声に、ハッと我に返る。

「そ、それは、なんていうか、趣味が合ったっていうか……好きな音楽の話が合ったからだよ」

「ああっ。ほら、茜がいつも騒いでる、あのバンド? えーっと、『すみっこ』みたいな名前の」

「sumokkaね!」