アンバランスなあたしたち

「じゃあ、僕たちも帰ろっか」

「へ!?」


 思わずヘンな声が漏れちゃった。

 あたしの心の声が聞こえちゃったのかと思ったよ。


「もう僕のことを避けたりしないよね?」


 柊先輩、ここでその天使のようなほほえみは反則です……!


 でも、結局あたし、『柊先輩の隣にいさせてください』しか言えてない。

 けど、ちゃんと伝わってる……よね?


 でも、『こいつ、想像以上に鈍いから』って小杉先輩が言ってたし、ひょっとしてあたしの気持ち、ちゃんと伝わってないかも……。


 隣を歩く柊先輩の横顔をちらりと見上げると、あたしの視線を感じたのか、柊先輩があたしの方を見て、小首をかしげる。


「ご、ごめんなさいっ。なんでもないです」

 柊先輩の視線を避けるようにして、あたしの視線は地面を這う。

 ど、どこ見たらいいんだろ。

 っていうか、緊張しすぎて柊先輩の顔が見れないんですけど!?

 こんな関係、あたしにはまだ早すぎたんだよ、きっと……。