「あのー。つかぬことをお伺いいたしますが、お二人はどのようなご関係で……?」


 まさか……だよね?


「は? 彼氏に決まってるでしょ」

「……え~っ!? だ、だって、お姉ちゃんって柊先輩と付き合ってるんじゃ……」

「違うよ」

 柊先輩が笑って否定する。

「な、なんでもっと早く教えてくれなかったんですかぁ」

「いや、茜ちゃんがそんな勘違いしてるなんて気づかなかったし」

「こいつ、想像以上に鈍いから。ちゃんと思ってることは、我慢しないで言った方が身のためだぞ」

「そうそう。淳弥とは幼稚園からの仲だから、僕のダメなとこ、誰よりも知ってるんだよね」

「俺を頼るな。自分でなんとかしろ」

 小杉先輩は、そう言って大きなため息を吐くと、お姉ちゃんと一緒に行ってしまった。


 今日、お姉ちゃんと一緒に帰る約束をしていたから、迎えにきたんだって。

 なんだか……本当にカレカノって感じ。

 ふわぁ、いいなぁ。