***
「ちょっと、茜。いつの間に柊先輩とあんなに仲よくなったわけ!?」
「しゅう、先輩?」
一年一組の教室に着くなり、小学校からの親友の野田真帆にぐいと詰め寄られ、一歩あとずさりする。
「葵様の彼氏だっていうウワサの樫木柊先輩だよ! 柊先輩といえば、二年生で一番——ううん、学校イチのイケメンだって超有名じゃん。あんなに仲よさげにしておきながら、知らないとは言わせないよ? っていうか、自分の姉の彼氏を知らないなんて——」
真帆の言葉を途中で遮るようにして、全力で首をぶんぶんと左右に振る。
「——こともあるのか。茜の場合は」
そう言って、真帆がはぁーと大きなため息を吐く。
だいたい、葵様——つまりあたしのお姉ちゃんに彼氏がいるなんて話、今まで聞いたことなかったし。
あ。でもそういえば、お仕事のない週末も、いつもどこかに出掛けていたような……?
そっか。あれは、デートのためだったんだ。
「ちょっと、茜。いつの間に柊先輩とあんなに仲よくなったわけ!?」
「しゅう、先輩?」
一年一組の教室に着くなり、小学校からの親友の野田真帆にぐいと詰め寄られ、一歩あとずさりする。
「葵様の彼氏だっていうウワサの樫木柊先輩だよ! 柊先輩といえば、二年生で一番——ううん、学校イチのイケメンだって超有名じゃん。あんなに仲よさげにしておきながら、知らないとは言わせないよ? っていうか、自分の姉の彼氏を知らないなんて——」
真帆の言葉を途中で遮るようにして、全力で首をぶんぶんと左右に振る。
「——こともあるのか。茜の場合は」
そう言って、真帆がはぁーと大きなため息を吐く。
だいたい、葵様——つまりあたしのお姉ちゃんに彼氏がいるなんて話、今まで聞いたことなかったし。
あ。でもそういえば、お仕事のない週末も、いつもどこかに出掛けていたような……?
そっか。あれは、デートのためだったんだ。



