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「茜。あんた最近、樫木柊とはどうなの?」
夕食後、リビングでテレビを見ようとリモコンを手に持ったまま固まるあたし。
「べ、別に? あれからなにもないけど?」
必死にとぼけようとして、思わず声が裏返る。
こんなの怪しさ満載すぎでしょ……。
「ヘタなウソつかないで。あいつとなにか企んでるんでしょ。調べはついてるんだからね」
お姉ちゃんが、腕組みしてあたしのことを見下ろす。
「なっ……なにか企んでるとしても、お姉ちゃんには絶対に迷惑かけないから、安心して。そもそも、柊先輩があたしのことなんか好きになるわけないじゃん。お姉ちゃんみたいにかわいくもないし、頭だってよくないのに」
「は? あんたのそういうとこ、一番ムカつく」
ムカつくって言われたって、本当のことなんだもん。しょうがないじゃん。
結局、全部持ってるような人に、なんにも持ってないあたしみたいな人間の気持ちなんかわからないんだよ。
あたしは、手に持っていたテレビのリモコンをぎゅっと握りしめた。
「茜。あんた最近、樫木柊とはどうなの?」
夕食後、リビングでテレビを見ようとリモコンを手に持ったまま固まるあたし。
「べ、別に? あれからなにもないけど?」
必死にとぼけようとして、思わず声が裏返る。
こんなの怪しさ満載すぎでしょ……。
「ヘタなウソつかないで。あいつとなにか企んでるんでしょ。調べはついてるんだからね」
お姉ちゃんが、腕組みしてあたしのことを見下ろす。
「なっ……なにか企んでるとしても、お姉ちゃんには絶対に迷惑かけないから、安心して。そもそも、柊先輩があたしのことなんか好きになるわけないじゃん。お姉ちゃんみたいにかわいくもないし、頭だってよくないのに」
「は? あんたのそういうとこ、一番ムカつく」
ムカつくって言われたって、本当のことなんだもん。しょうがないじゃん。
結局、全部持ってるような人に、なんにも持ってないあたしみたいな人間の気持ちなんかわからないんだよ。
あたしは、手に持っていたテレビのリモコンをぎゅっと握りしめた。



