アンバランスなあたしたち

 うぅっ。お姉ちゃん、やっぱり怒ってるんだ。

 柊先輩が、あたしと仲よくすること。


 恋愛的な意味なんて、これっぽっちもないのに。

 もちろん柊先輩があたしに恋愛感情を抱くことだって、1000%ないと断言できる。

 だって、どう考えたって、あたしはお姉ちゃんには敵わない。


 ……ちょっと待って。あたし……ううん、ないない。

 絶対に、そんなはずないんだからっ。


「と、とにかくですね。あたし、そんな全校生徒の前で一人で歌うだなんて、絶対にムリですから」


 そうだ。

 そもそも部活を作るなんて、そんなに簡単にできるわけないじゃない。

 だったら、なんだかんだ悩んでいるうちに、あっという間に文化祭なんか終わっちゃうんじゃない?


「大丈夫、大丈夫。さっき茜ちゃんの歌を聴いて確信したよ。茜ちゃんならできるって。よし。善は急げっていうしね。こういうとき、持つべきものは友って、ほんとだよね」

 そんなことを言いながら、ポケットから取り出したスマホを操作しはじめた柊先輩。