「おまたせーって波?」
「待ったよー海人」
「すげー変わったじゃん!」
「皐月さんのお陰だよー」
「うわー波ちゃん可愛いね」
「髪巻いたんだ」
「メイク凄!自分でしたの?」
引き立てる女子らが私を取り囲む。
「かんぱーい」
「テスト近いよね。何の教科とくいなの?」
司会を大和君がまわす。
「私は国語かなーちなみに数学アレルギーでーす」
「俺は文章題アレルギーでーす」
「体育一択!」
「それ、勉強の中に入らないよー」
「中里さんは?」
黙ってニコニコしてたのに
「波は何でもできるよ」
「すげー神じゃん!」
「あ、知識技能はね」
「どゆこと?」
「波、運動神経が致命的なんだ」
「へー俺と逆だ!定期試験で怒られたことないでしょ親に」
「まぁ」
「いーなー俺いつも母ちゃんから『塾入れてる意味ないじゃない』って怒られるのに」
大和君愛されてるんだろな。確かに点数がいいから怒られたことはないけど