「…なんもなくないよ。三好くんが、何もないわけない。私には、分かるよ?」 俯いていた顔を私の方へ向ける。 「チャラそうに見えて、本当はすっごい真面目だし。昨日だって私が理科室で消しゴム無くした時、一緒に探してくれたじゃん。」 誰より優しいの、私は知ってる。 それでも、いつもの笑顔にならない三好くん。 「…もっとあるよ?この間知らない後輩が体操服忘れたって言って困ってたら貸してあげてたじゃん?それから…」