雲のように遠いあなたは。

声がした方に振り向いた先にいたのは、後ろの席の西くんだった。


ってか、やっぱ冗談だよね!?


「え、もしかして本気にした?」


西くんが私の顔を覗き込む。


なんでかなんて、自分がよくわかってる。


多分、私の顔はリンゴのように真っ赤だ。


「ご、ごめ…っ!」


なんで謝ってるかもわかんなくて、顔を俯けた。